■チェックリストのバリエーション:シンプルな便利ツール

       

1 買い物リスト

買い物に行くときに、何を買ったらよいかをメモして出かけることがあります。たくさんのものを忘れずに買うときには、こうしたメモがあると安心でしょう。たぶん買い忘れも起こらないはずです。買い物リストを利用する人は少なくないと思います。

以前、看護師さんが忘れないように、手にメモ書きしているのを見たことがあります。紙に書いてメモをポケットに入れておくよりも、手に書いた方が忘れないというお話でした。買い忘れよりも、ずっと重大なことですから、この方が合理的かもしれません。

こうした備忘のためのリストは確認に使われます。チェックリストと呼ばれるものです。必要事項をリストアップして、それを確認しながら、必要事項をもれなく実行するために使います。項目が並んでいるだけですが、シンプルで役に立つものです。

     

2 チェックリストの変形バージョン

チェックリストの場合、一般的には必要十分になる項目が並ぶことになります。もれなく、これだけをということです。たとえば買い物に行くときに、購入予定の物の名前が並んだリストが、ここでいうチェックリストということになります。

しかし、最低限これだけは買ってきてね、あとは自由にお願いしますということもあるでしょう。これもチェックリストのバリエーションです。これだけはという必要最小限をあげたチェックリストになります。一方で、これとは別の形式も考えられるでしょう。

必要最小限に対して、上限を決めて、これ以下にするようにという最大限のチェックリストも考えられます。こうした「必要十分のリスト」「必要最小限のリスト」「最大限を示すリスト」の3種類のチェックリストを上手に利用すれば、ずいぶん便利です。

     

3 チェックリストは不可欠なツール

買い物リストのように項目が商品名だけのリストではなくて、「これを・すること」「これを・こうすること」といったように、もう少し複雑な項目が並ぶこともあり得ます。項目が品物などの名前だけだったリストが、行為のリストになるということです。

あるいは行為のリストに行為の順番がつくこともあるでしょう。たとえば、一番近いお店で指定のものを購入し、その先のお店で別のものを購入する。2つがそろったら、その隣のお店に行って、両者を入れる袋を見つけるというケースも考えられます。

順不同の並列のリストと、順番のついているステップ式のリストがありえるということです。したがって「必要十分・必要最小限・最大限」の3種類のチェックリストに加え、それぞれが「並列順不同のリスト」と「順番指定のリスト」に分かれることになります。

以上はラフスケッチにすぎません。チェックリストというツールは、シンプルなものですが、上手に使いこなしたなら、大きな成果を生みます。チェックリストだけでは不十分かもしれません。しかし不可欠なツールであるといっても間違いではないでしょう。

      

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